デフォルト設定を知りたい!
CentOS 等のLinux OS を変更せずにそのままインストールした場合、デフォルトでインストールされるアプリケーション、パッケージの設定がいったいどうなっているのか、利用し始めの頃、わからなくて困ることがあった。
特にインストール時から利用可能なPostfix、Sendmail などのメールサーバについては、誰かにメールを出せるのか? 何処からでもメールを受けとる設定になっているのか? その辺のところから全くわからない。
インターネット等で調べると、とりあえず的に簡単なサーバセキュリティ設定について説明してあるか、経験者向きの詳細な設定についての解説か(初心者には何が書いてあるのかよくわからない)のどちらかしかなく、セキュリティの面でも、利用の面でも本当にこのままで大丈夫なのか? と疑問に思うこともあった。
それならば、よく理解できてからサーバの設定を始めたらと言われそうだが、最初は誰でも初心者、ローカルでサーバ設定の予行演習をする訳だ。
メールサーバ
OSインストールを完了して、当初メールサーバは下記の設定になっている。
①例外はあるが、ローカルユーザ名、ドメイン名でどこにでもメールを送信できる。送信元メールアドレスの一例は次のようになる。
root@localhost
※root: ユーザ名
※localhost:インストール時に自動で作成されるドメイン名。しかしながら、自動で割りあてられる名前のためインターネット上では利用できない。
※ドメイン名:インターネット上でメールサーバの場所を特定するための名前。世界中にあるDNS(ドメイン ネームサーバ)へ問い合わせてメール送信先のサーバを特定する。
メールを送ることはできるが、メールを受信する側のメールサーバが送信元の特定をしている場合(DNSサーバへ問い合わせて送信元のドメインが登録されているか確認する)メールの受信を拒否される。そのような設定をされていないメールサーバへはメールを送信できる。
一般的にメールアドレスを利用する場合は、<ユーザ名>@<ドメイン名> を用いる。メールサーバではこの<ドメイン名> を使ってメールサーバの場所を調べるため、メール受信先のドメイン名がDNSサーバへ登録されていなければならない。(当然のことだが、サーバのある場所が分からなければ、メールは届けられない)
という訳でメールを送る相手先のメールアドレスがインターネット上で利用可能であれば、たいていの場合メールの送信が可能だということだ。
②インターネットからのメールの受信はできない。
①で説明しているように、インストール完了したばかりのサーバは DNS へ登録がないためインターネットからのメールの受信は不可能だ。
しかし、サーバ内のユーザ同士であればメールのやり取りが可能だ。できたとしてもあまり意味がないが・・・。